初級クイズ解答
1.りんず、と読みます。絹織物の一種で、慶長年間(西暦1596年)西陣(今の京都)で中国製の綸子織物を
真似て作ったのが始まりと言われています。表面はなめらかで光沢があり、つやつやと光っているのが
特徴です。紋織と無地の2種類があり、紋綸子縮緬とは紋の部分を綸子織にした物を言います。
2.はぶたえ、と読みます。日本特産の織物で、平織が原則です。国内用と輸出用の2種類があり、輸出羽二重は
広幅、軽目が普通です。国内用は小幅で重い生地が使用されています。
塩瀬羽二重など、帯地にも転用され、化学繊維の入った羽二重地も生産されています。
はく(白)たえなどとも呼ばれていたようで、色の白さと美しさは見事な物だと言うことで生産が始まり
今日に至っております。
3.アンサンブル(A・S)とはフランス語であつまり、集合体の意味です。英語のアセンブルと同じ。
昭和30年頃にこの形が流行し、ウール地などで大量生産された模様です。
アンサンブルは反物と違い、生産時に効率良く織機が回せるので(着物と羽織、2枚分一度に取れますので)
商品としては流行した様です。
もっとも、羽織などあまり着用しない今日においては逆にそれが仇となり、生産単数は激減しています。
4.紋、といえば、そう、背中に付いているあの”紋”です。日本人なら普通は知っているあの”紋”
いろいろありますねえ・・・・・五三の桐、違い鷹の羽、抱茗荷、上り藤、下り藤、違い矢・・・・・・。
この問題は一番簡単だったかも知れません。ところで、ナチス・ドイツのヒトラーが日本の氏姓制度や
家紋制度にぞっこんで、ドイツでも是非取り入れたいものだと言っていたのを皆さん知ってました???
5.ぐし、ってそう、留袖や喪服のすそに入ってる--------------ですよ。(或いは・・・・・・・かな?)
ぞめ(ぞべ)とも言います。きせが外れないように入れるというのが理由だそうですが、入ってないものも多いです。
で、本当の理由は一体何なんでしょう???他に意味はあるのでしょうか???
6.いこう、と読みます。着物をかける家具、形は鳥居に似ています。着物を陳列、展示するのに
呉服屋さんが使用してます。
7.はっかけ、と読みます。袷のきものの裏地に使います。身頃4箇所、衽2箇所、衿先2箇所の合計8箇所に裁って
使用するのでこの名前が付きました。要はきものの裾回しを丈夫にするために存在するようです。
布は2枚重ねるとより破れにくく、暖かくなりますからね。
8.長襦袢を仕立てる際、背中にこれを付けます。補正用品ですが、きもののシワを伸ばし、襟元を整える
効果があります。
あった方がきれいに着れるとは思います。
9.裁縫用語ですが、和裁では縫上げた後、布の折目や縫目を整える為に行う粗縫いの糸をいいます。
最近、これを付けたまま着物を着ている人を見かけますが、きちんと取ってから着用して下さい。
宜しく御願い致します。
10.こうしょく、と読みます。綿と毛、或いは絹とポリエステルなど、2種類以上の異質の糸を使って
織られた織り方(織物)を言います。半衿などによくこの織り方が使用されていますが、経糸と緯糸の
それぞれに違う糸を使用して織り込んだり、様々な織り方で作られたものが出回っています。
因みに、糸になるまでの間に原料の中に他の繊維を混ぜあわせることを混紡と言います。