最上級クイズ解答



1.せきだしゆうぜん、と読みます。染色における防染法の一つで、糊や蝋を用いて染め上げます。
 ぼかしのかかったシルエットのような文様が特徴で、なかなか綺麗な柄が描けます。


2.とびはちじょう、と読みます。黄色を主体とする黄八丈に対し、色物を総じてこう呼びます。
 深い色目のグリーンや、エンジなどにいいものがありますが、最近では余り見かけません。


3.いっちんぞめ、と読みます。一珍糊を用いた染技法で、小麦粉を煮たものに石灰や布海苔を混ぜて
 練ったもの(一珍糊)を使用して染文様を作ります。
 水には弱いですが、面白い文様が描けます。生地を引っ張るとぴぴぴっとスジが入り、切れ目に染料が
 染み渡ると、何ともいえない文様になったりします。墨流しなどもそうですが、他にない作品が偶然
 出来てしまうところなどは、妙味があると言えるでしょう。


4.てっぽうそで、と言います。袖の形の名称で、男の子のきものに見られます。袖丈の長さが袖口より
 やや大きい物をいい、祭りの衣装などにもよく見られます。鉄砲の形に似ています。


5.もじりそで、と読みます。鯉口(こいくち)ともいい、伴天の袖に用いる図のような袖型、および
 この袖の付いた伴天を言います。仕事着には便利で(丈が邪魔にならないから)よく用いられています。
捩袖

6.ぎんでばり、と読みます。胴裏などの仕上をするときに、生地の目を詰めるために行います。
 染料に米や葛の粉を入れて揉み込み、乾燥して仕上げます。
 見た目が良くなりますが、米の粉などを使用すると将来カビの原因になったりするので、
 最近では化学染料が使用されています。


7.ざぐり、といいます。機械で作る糸に対して、手で把手を回し糸枠に糸を巻き付けながら
 糸を作る方法のことです。結城紬などは、この段階ですでに作り方から違っています。
 ただ、手間が全く違うので、今日では殆ど作られていません。


8.テンターとは織物の幅出し機のことです。織物の両耳をピンやクリップで押さえて、蒸気で湿らせながら
 幅出しをする機械で、ゆのし屋さんなどで使われています。思い切り引っ張ると生地が破れたりするので
 熟練が必要なようですが、自分で幅出しされたことありますか?
 私は破ったこともあります。


9.トリコット機とは、機械です。(当たり前か・・・・)1本の糸で出来るメリヤス製品に対し、経メリヤスは
 数本の経糸を並べて交互に編み併せていくものです。和装肌着や裾除などに使われます。
 きものランジェリーは(1枚に繋がっているもの)殆どがトリコット製品といっても過言ではないくらいです。


10.湯熨斗、と書きます。
   きょう纈、昴秩A纐纈、と書きます。(難しいですねえ・・・・・。)
  きょうけち、の”きょう”は漢字コードの中にも掲載されていません。字体の打ち込みようがないので
  もうしばらくお待ちください・・・・・。

如何でしたでしょうか・・・・・きものクイズ。
少しはわかっても、7割以上わかった人はそうはいないでしょう。全部で(初級から最上級まで)40問ありましたが
30問以上わかった人は相当なものだと思います。



参考までに・・・・・


    0〜10問・・・きものの道はまだまだ遠い。勉強しましょう。
    11〜20問・・・もう少し、ある程度はわかってますね。初心者レベル。
    21〜25問・・・ここまで来れば、貴方は茶道や華道もかじっているでしょう。中級レベル。
    26〜30問・・・呉服屋さんに勤められます。上級レベル。
    31〜35問・・・呉服屋さんが出来ますよ。プロの領域。
    36〜40問・・・貴方は立派なきものオタク!!!染色技術者も顔負けでしょう。
           勿論、呉服屋の主人でもなかなかここまで知らないでしょう。本職顔負け!!!